モーリスギター・クロックス・バックジョイを仕掛けたマーケット・エントリー・スペシャリスト『森平茂生』のオフィシャルブログ

『森平茂生』のオフィシャルブログ

ジュート 代表 森平茂生

ジュート 代表
森平 茂生

父が作った「モーリス」というブランドの日本製ギターがまるっきり売れなくなってしまった。工場閉鎖に反対して社長をやらせてもらい、3年がかりで4倍以上の価格帯に生まれ変わらせ、6カ月待ちでないと手に入らないブランドに育てた。父に全てを返上してゼロから独立、ライセンス事業を一人で行い、ビートルズのライセンスに携わる。その後クロックスを見つけて日本の支社を立上げ3年で100億企業までに成長させた。しかし、自分らしい生き方を追求して行く為にクロックスも退社。

人生に「安定」という事はない、会社、地位、財産、健康、何においてもいつ無くなるかわからない、リスクがあるこの世の中で安定を求めるより自分らしい人生を築く選択をしながら、とことん頑張り、人ができない事を可能にし、自分と言う存在を確認しながら後悔しない人生を歩めたら幸せだと思う。

ゼロからでも思いっきり何かをやらかしたい、情熱はあるのだけど、どうしたらいいかわからないと思っている人達を応援していきたい。そして、私も自分らしさを活かしながら後悔しない人生を歩めるようこのブログを読んでいる皆と一緒に頑張っていこうと思う。是非、このブログをあなたの情熱と行動力の源にしてもらいたい。

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情熱と行動力”新規ブランド獲得”



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新規ブランド獲得

にはいろんなドラマがある。

今自分たちが輸入・販売している英国議会晩餐会メインオフィシャルビール”ケルト・ビール”一本980円のビールが東急百貨店や西武百貨店ですんごく売れている。東急百貨店さんで取扱い77種類の輸入ビールの中で売り上げ1位か2位を記録し続けている。はじめる前、バイヤーの「こんな高いビールうれないでしょ」を大きく裏切る成果である。

「さらにまたすごいビールやっちゃおうよ。ビール業界でありえないこと連発しちゃおうよ。」と昨年アメリカにその矛先を変えた。出張前日に「森平さん、このサンディエゴのブルワリーもし良かったら行って来てください」「え~もし良かったらって、車で7時間もかかるよ」

でも社員雨宮の情報にかけてみた。が、突然のアポなし特攻隊だからターゲットの人に会えないこともよくある。

案の定「社長は今いないよ」と軽く断られたが…帰ろうとした時、ひょっこり駐車場から戻ってきた社長ピーターに出会った。工場内にあるテイスティングルームでこのすごいはずのビールを味あわせてもらった。このブルワリーはAlesmith(エールスミス)と言う。世界のビールマニアが得点を付けるビアレートで考えられないほど100点満点を連発し続けるビール工場だ。

驚きと興奮をおぼえたのはスピードウェイというインペリアルスタウト。ギネスビールが最高のスタウトだと思っていた私の度肝を抜かした。アルコール度が12%もあるが、しっかりとしたコーヒーのアロマとフレーバーそして深みのあるボディ、甘味にちょっとした酸味、すべてのバランスがものすごく取れている。

世界最高のブルワリーの味を知り、社長とも知り合えたが、この後日本に帰ってきてからまったく先に進まず。何度メールしても、電話してもなしのつぶてであった。作るのが忙しくて、生産が間に合わなくて誰も相手してくりゃしない…

「よし、こうなったらもう一度挑戦だ!雨宮今度は一緒に行っちゃうか!?」と二人の特攻隊が出動した。アポは取れていたのだが、先方には内緒で勝手に契約書も作って持参した。

ピーターは自慢げに工場内を案内してくれたあとに話し始めた。「私は若い時に弁護士になろうか、ブルワーになるか迷ったんだ、結果的に一筋縄ではいかないブルワーの道を選んだのが17年前だ。その頃はまったく金にもならなかったが、欲を追及するより自分の好きなことを優先したんだ、ここ最近だよ面白くなってきたのは。今どんどん拡張しているから忙しくてね。悪かったな、なかなか連絡つかなくて。自分は苦労した分だけ、この知識をみんなと分かち合おうと思っているんだ。だからこの辺のブルワリーにはなんでも惜しみなく教えてあげているんだ」

事務所に入ると彼は何十冊もある彼のノートを持ち出してきた。そこにはびっしりと数字がきれいな枠の中に書き込まれている。「エクセル」というものが出現する前から彼はこのノートを書き続けているのである。それはブルワーが経験の中から最高のビールを作り出すために繰り返し、繰り返し行われたテストの歴史が示されていた。ビール造りは職人技でもあり、化学でもあるのだ。

ちょっと会話が途切れた瞬間、私は用意していた契約書をさくっと出した。「ちょっと目を通してくれないかなぁ?」「ああ、気になるところがあったら書き込んでいいから…」

彼は数か所だけ気になったところにペンを走らせた。すかさず私は「じゃあ、これでいいかな、よかったらサインして…」

雨宮が横できょとんとして見ている間にあれよあれよと契約が成立してしまった。そう、今まで散々コンタクトも取れず、相手にしてくれなかったから、ここで一気にクロージングしないと「今度会ったときに…」とか、「契約書のドラフトを送るから…」なんて話してしまったらいつ契約できるかわからない。

情熱があるからあきらめなかった。

出張前日なのに躊躇せずに「行って来てください」って言ってくれたから。

現地に入ってから「雨宮がせっかく調べてくれたところだから、もしかしたらこれがチャンスなのかも」と予定変更してみたから。

数か月にわたって何度も何度もメールや電話攻撃したのにもまったく反応してくれず、でもあきらめなかったから。

一つ一つの「あきらめない”心”」がピーターの気持ちを動かしたのかもしれない。

新規ブランド獲得

にはあきらめない心を持ち続ければ必ず何とかなる!

情熱と行動力で獲得してきたエールスミスは750ml 3,300円のビールである。

ピーターが言っていた「私たちが作っているのはビール界のロールスロイスだ」と。

 

 

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